現在ワタクシは上野広小路亭という会場でふた月に一度、『ダンス・ダンス・ダンシュー』という独演会を開いています。
基本的には自分一人だけで古典落語を三席、ネタおろしも含めみっちり演ってしまおう、という会です。
ちなみにこの『ダンス・ダンス・ダンシュー』というタイトルは、村上春樹の小説『ダンス・ダンス・ダンス』と、ワタクシの芸名「談修」とをモジってつけました。
これを思いついた時には内心密かにガッツポーズをしたものですが、それほど理解してもらえなかったようで、いまだに「談修さんはダンスを踊るんですか?」という質問を受けることも多く、「あぁ、俺にはネーミングセンスが無いのだなぁ」と悲しくなったりもします。
それはさておき、です。
その『ダンス・ダンス・ダンシュー』が10月24日、めでたく40回の節目を迎えます。
パチパチパチ。
これまで39回演ってきて、会場に溢れんばかりのお客様がいらっしゃった日もありましたし、全員が寝そべって落語を見られるんじゃないかと思うほどに寒々しい入りの回もありました。
ライフワークと言っては大袈裟ですが、それに近い感覚で紆余曲折・悪戦苦闘してきた歴史が「40」という数字です。
さて今回、そんな節目に何か少しは特別なことをやりたいなぁ、と考えました。
思いついたのが、「何を演るかを、お客様に決めてもらおう!」という企画です。
これまでの独演会では、三席どんな落語を演るかは自分自身で決めていました。
というか、寄席だろうが独演会だろうが、「何を演るかは演者まかせ」というのがもともと落語界の常識です。
それが今回、リクエストによってすべて決定しよう、という無謀な試みなのです。
まずは当日いらしたお客様に、「メニュー表」をお配りします。
メニュー表には、15席の落語のタイトルが書かれています。
軽いネタ、中くらいのネタ、大ネタ、それぞれ五席ずつです。
開演前、これにマルをつけてもらって、得票の多かった三席を演ろう、というワケです。
これぞ民主主義。40回目の『ダンス・ダンス・ダンシュー』のプログラムは、あなた自身が決めるのです!
どんな組み合わせの三席になるか、125通りの組み合わせがあるワケで、まったく予想がつきません。
題して、『RKG総選挙』。
つまり、「らーくーごー総選挙」です。
・・・それにしても、相変わらずネーミングセンスの無い男です。
皆様のお越しを、心よりお待ちしております。
◆立川談修独演会『ダンス・ダンス・ダンシュー #40』◆
日時:10月24日(月) 18:30開演、20:40終演予定(18:00開場)
会場:上野広小路亭(台東区上野1-20-10,03-3833-1789,松坂屋向かい)
※JR御徒町駅 歩3分,地下鉄銀座線 上野広小路駅・大江戸線 上野御徒町駅 各歩1分
料金:¥2000 (※当日のみ,全席自由)